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印刷豆知識

オフセット印刷とは?構造や特徴、メリットとデメリットを解説

kaneko
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印刷物の制作を考えているみなさま。
オフセット印刷という言葉を耳にしたことはありませんか。

オフセット印刷は、新聞や書籍、チラシなど、私たちの身の回りにある様々な印刷物に使用されている一般的な印刷手法です。

しかし、その仕組みや特徴、メリット・デメリットについては、意外と知られていないのではないでしょうか。

この記事では、オフセット印刷の基礎知識から、他の印刷方法との違い、メリット・デメリットまで詳しく解説します。

目 次

オフセット印刷とは?

オフセット印刷は、版を用いた印刷手法であり、新聞紙、出版物、チラシなど、私たちの日常で目にする多くの印刷物に使われています。

平板印刷とも呼ばれ、凸凹のない平らな版を用いて印刷を行うのが特徴です。

オフセット印刷の歴史

アメリカで1900年初頭に、紙へ印刷するために開発されたことに始まります。
(あれ?と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、ドイツのグーテンベルグが1450年頃に始めた大量印刷は、活字を用いた活版印刷です)

その後、利便性や再現性の高さから、印刷業界で急速に普及し、現在では最も一般的な印刷手法となっています。

オフセット印刷の仕組み

オフセット印刷では、まず印刷したいデザインを版に転写します。
これを製版といいます。

使用するインキは、水と反撥する油性インキです。
画線部に油性インキが乗り、それ以外の非画線部には水が保持されます。

次に、版にインキを塗布し、ブランケットと呼ばれるゴム製のローラーに転写します。
そして、ブランケットから紙にインキが転写され、印刷が完了します。

オフセット印刷の特徴

オフセット印刷は、以下のような特徴があります。

  • 大量印刷に適している

    オフセット印刷は、版を使用することで、高速で大量の印刷物を製作することができます。
    そのため、書籍や雑誌、チラシなど、大量印刷が必要な印刷物に適しています。

  • 高品質な印刷が可能

    オフセット印刷は、版からブランケット、ブランケットから紙へと、インキが2段階で転写されるため、版が直接紙に接触しません。
    そのため、版の摩耗を防ぎ、高品質な印刷物を製作することができます。

  • 鮮やかな画像を再現できる

    オフセット印刷は、CMYKの4色で色を表現し、網点と呼ばれる点の集合で濃淡を表現します。
    そのため、鮮やかな画像や細かい文字を鮮明に再現することができます。

サービス内容

オフセット印刷の構造と特徴

オフセット印刷の構造と特徴について、詳しく見ていきましょう。

  1. オフセット印刷では、印刷するデザインを転写した版を使用します。
    版は、金属、プラスチック、ゴムなど、様々な素材で作ることができます。
    最も一般的なものはアルミ版です。

  2. ブランケット

    ブランケットは、ゴム製のローラーで、版からインキを受け取ります。
    ブランケットは、版のインキを均一に紙に転写する役割を担います。

  3. インキ

    オフセット印刷では、油性インキが使用されます。
    油性インキは、速乾性があり、印刷後の乾燥時間が短く、大量印刷に適しています。

  4. 印刷工程

    オフセット印刷の工程は以下の通りです。

    • 版の作成

      印刷したいデザインを版に転写します。

    • インキの塗布

      版に油性インキを塗布します。

    • ブランケットへの転写

      版のインキをブランケットに転写します。

    • 紙への転写

      ブランケットから紙にインキを転写します。

    • 乾燥

      印刷された紙を乾燥させます。

事例紹介

オフセット印刷のメリットとデメリット

オフセット印刷には、様々なメリットとデメリットがあります。
それぞれの特徴を理解した上で、印刷方法を選択することが大切です。

オフセット印刷のメリット

  1. 大量印刷に適している

    オフセット印刷は、高速で大量印刷が可能なため、コストを抑えられます。

  2. 高品質な印刷が可能

    オフセット印刷は、鮮やかな画像や細かい文字を鮮明に表現することができます。
    そのため、高品質な印刷物を求める場合に適しています。

  3. 安定した品質

    オフセット印刷は、印刷の工程が安定しており、同じ品質の印刷物を大量に製作することができます。

オフセット印刷のデメリット

  1. 納期まで時間がかかる

    オフセット印刷は、版を作る工程が必要なため、印刷開始までに時間がかかります。
    また、印刷後はインキを乾燥させる必要があり、その分の時間も必要となります。

  2. 少部数の印刷には向いていない

    オフセット印刷は、大量印刷に適した印刷方法です。
    少部数の印刷を行う場合は、オンデマンド印刷など、他の印刷方法が適しています。

  3. 初期費用がかかる

    版の作成には費用がかかります。
    そのため、少部数の印刷を行う場合は、コストが高くなる可能性があります。

まとめ

オフセット印刷は、大量印刷に適した印刷方法であり、高品質な印刷物を製作することができます。
しかし、納期まで時間がかかる、少部数の印刷には向いていない、といったデメリットもあります。

オフセット印刷のメリットとデメリットを理解した上で、印刷方法を選択することが大切です。

オフセット印刷は、新聞や書籍、チラシなど、幅広い印刷物に使用されています。
印刷物作成を検討する際には、オフセット印刷の特徴を理解し、最適な印刷方法を選択しましょう。


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