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メール本文中のURLが途中で改行されてしまう原因とは?

kaneko
メールでURLを共有した際、リンクが意図せず改行されて正しく機能しないことがあります。
これは、受け取った相手が重要な情報へアクセスできなくなるだけでなく、コミュニケーションの齟齬を生む原因にもなりかねません。
実は、この問題はメールソフトの仕様や、URLの記述方法に起因することがほとんどです。
この記事では、メール本文でURLが改行されてしまう原因と、その具体的な対策についてご紹介します。

メールでURLが途中で改行されてしまう主な原因

原因①:メールソフトによる自動改行

多くのメールソフトには、読みやすさを保つために、一行の文字数が一定の上限を超えると自動的に改行する機能が備わっています。
特に長いURLは、この機能によって意図しない箇所で分割され、リンク切れを引き起こす主な原因となります。
これは送信側と受信側のどちらのメールソフトの設定にも影響されるため、厄介な問題です。

原因②:URLに含まれる全角スペース

URLの途中に誤って全角スペースが入力されていると、システムはそこをURLの終わりと認識してしまいます。
その結果、スペース以降の文字列がリンクに含まれなくなり、ページが正しく表示されません。
見た目では気づきにくい、非常に見落としやすいポイントです。

原因③:手動での不用意な改行

メール作成時に、見た目を整える目的でURLの途中で手動で改行を入れてしまうケースもあります。
もちろん、これもリンクが無効になる直接的な原因です。
URLは一つの連続した文字列として扱われる必要があるため、途中で改行することはできません。

メール本文でのURL改行を防ぐ具体的な対策

対策①:URLを山かっこ(< >)で囲む

最も手軽で効果的な対策が、URL全体を半角の山かっこ(< >)で囲む方法です。
例えば、<https://example.com> のように記述します。
こうすることで、メールソフトに対して「このかこまれた部分全体がひとつのURLである」と明確に伝えることができ、自動改行による分断を防ぎます。

対策②:URLの前後に半角スペースを挿入する

URLの前後の文章と密着していると、どこまでがURLなのかをメールソフトが誤認識する場合があります。
URLの直前と直後に半角スペースを挿入し、他のテキストと区切ることで、URLの範囲を正しく認識させやすくなります。

対策③:短縮URLサービスを利用する

元のURLが非常に長い場合は、短縮URLサービスを利用して短いURLに変換するのも有効な手段です。
URL自体が短くなるため、メールソフトによる自動改行のリスクを根本から低減できます。
ただし、受信者に不信感を与えないよう、信頼できるサービスを選ぶことが重要です。

対策④:プレーンテキスト形式でメールを送信する

HTML形式のメールは、装飾がリッチな反面、意図しないコードが挿入されてURLの表示に影響を与えることがあります。
一方、プレーンテキスト形式は文字情報のみで構成されるため、URLがそのままの文字列として送信され、リンク切れが起こりにくくなります。

【立場別】URLの改行で困ったときの確認ポイント

【送信者向け】メール送信前にURLを確認する

メールを送信する前に、必ず記載したURLが正しくリンクとして機能するかを確認しましょう。
具体的には、作成したメールを下書き保存し、そのURLをクリックして目的のページにアクセスできるか試すのが確実です。
この一手間が、相手への配慮につながります。

【受信者向け】途中で改行されたURLを復元する方法

もし受信したメールのURLが途中で改行されていた場合、諦める必要はありません。
まず、改行されている部分も含めて、URLの全文字列をコピーします。
次に、メモ帳などのテキストエディタに貼り付け、改行や余分なスペースを削除して一行の正しいURLに修正します。
最後に、修正したURLをブラウザのアドレスバーに貼り付けてアクセスすれば、目的のページを開くことができます。

まとめ

メールで送ったURLが改行される問題は、多くの場合、メールソフトの自動改行機能が原因です。
この問題を解決するためには、URLを山かっこ(< >)で囲む方法が非常に有効です。
また、URLの前後に半角スペースを入れたり、短縮URLサービスを利用したりすることも対策になります。
送信者は送信前にURLの動作確認を、受信者はもしリンクが切れていても手動で復元できることを覚えておくと、スムーズな情報共有が可能になります。

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