オーサリングってどんな作業だろう?
kanekoオーサリングという言葉を聞いたことがありませんか?
マルチメディアコンテンツに関われば必ず耳にするかと思います。
この記事では、オーサリングの意味、そして印刷会社でのオーサリングについて説明します。
目 次
オーサリングとは?
オーサリングとは、「作成」「構築」を意味するもので、複数の素材データをPC上で組み合わせて一つの作品としてまとめる作業のことです。
テキスト、画像、音声、動画など、さまざまな素材を組み合わせ、DVDやWEBサイトなどのマルチメディアコンテンツを制作する際に欠かせない工程です。
私たちが普段目にする市販のDVDも、オーサリングを経て量産、販売されています。
オーサリングの作業内容を具体的に見てみましょう。
例えば、DVDオーサリングでは、動画のデータに合わせて、チャプター箇所の指定、チャプターに飛ぶメニュー画像の作成や、言語・字幕を切り替える機能を設定します。
つまり、視聴者が快適に作品を楽しめるように、様々な機能や操作性を付加する作業といえます。
オーサリングは、動画やDVD制作だけでなく、幅広い分野で活用されています。
例えば、eラーニング教材やプレゼンテーション資料、インタラクティブなゲームなど、様々なコンテンツ制作において、オーサリングは重要な役割を担っています。
印刷会社でのオーサリングサービス
元々、印刷会社は文字や画像を組み合わせて構築するプロセスに長けているので、それに音声や動画も加えたプロセスであるオーサリングにも親和性があります。
具体的には、印刷会社では以下の様なサービスを提供しています。
- 書籍の編集、デザイン
- パンフレットやチラシの制作
- webサイトの企画、制作
- eラーニング教材の制作 など
そのため、商業印刷物とオーサリングの融合で以下の様なシナジーが期待できます。
- 情報伝達の効果向上
- 顧客エンゲージメントの強化
- 新たなビジネスチャンスの創出
自社の商品やサービスを効果的に伝えるために、質の高いコンテンツを制作することが可能です。
まとめ
この記事では、オーサリングの意味、印刷会社でのオーサリングサービスについて解説しました。
オーサリングは、複数の素材を組み合わせて作品を完成させる重要な工程です。
また、印刷物とオーサリングのシナジーで質の高いコンテンツを制作することができます。
この記事でオーサリングについての理解が深まれば幸いです。
「人」と「⼈」、一見同じように見えるこの2つの文字。
実は、コンピュータの中では全く異なる文字として扱われています。
それぞれの文字コードを見てみると、前者は「U+4EBA」で、一般に「ひと」と入力して変換される文字ですが、後者は「U+2F08」という、前者とは違うコードが割り当てられています。
なぜ違うコードが存在するのでしょうか?
このことについて解説します。
目 次
なぜ部首漢字に注意が必要なのか?
これは「部首漢字」と呼ばれています。
そもそも、部首漢字とはなんでしょうか。
部首漢字は、漢字の成り立ちや構造を研究するために作られたもので、現代のコンピュータが扱う文字コードとは異なる歴史的な背景を持っています。特に、「康煕字典」という漢字辞典に収められた部首である「康煕部首」は、その代表的な例です。
康熙字典は、清朝の康熙帝の時代に編纂された大規模な漢字辞典です。
約4万7000字を収め、漢字の構成要素である康煕部首を基に字を分類しています。
この字典は、後の漢字字典の基礎となり、現在でも広く利用されています。また、康煕部首は214種類の部首からなり、漢字を体系的に学ぶ上で重要な役割を果たしています。
康煕部首は漢字の構造を詳細に分析するために作られたものなので、一見同じように見える漢字でも、通常の漢字として扱われる文字と、部首として扱われる文字で異なる文字コードが割り当てられているのです。
文字コードが異なるとどのようなことが起こる?
文字コードが異なると、以下のような問題を引き起こす可能性があります。
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検索性の低下
ウェブサイトやデータベースで検索する際、意図した文字が見つからない可能性があります。
例えば、ファイル名や文書内容にこれらの文字が使われている場合、「人(ひと)」を含む文字列で検索しても、部首漢字の「人」を含むファイルや文字列は検索結果に含まれないことがあります。 -
データの破損
特定のソフトウェアや環境では、文字コードの変換が正しく行われない場合があります。
例えば、ExcelファイルをPDF変換した時に、一部の文字が部首漢字に変わってしまうことがあります。
部首漢字混入の具体例:Mac版ExcelとQuartz
Mac版Excelで「メイリオ」フォントを使用し作成したファイルをMac OSの標準機能によるPDFで変換すると、一部の文字が部首漢字に置き換わってしまうということがあります。
これは、MacOSのPDF変換エンジンである「Quartz」が一部の文字コードを正しく認識できないことが原因と考えられます。
なぜこのような問題が起こるのか?
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フォントの設計
一部のフォントでは、表示上の見た目を優先するため、部首漢字と通常の漢字を区別せずに同じ形状で表示することがあります。
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ソフトウェアの対応
全てのソフトウェアが、全ての文字コードに対応しているわけではありません。特に、古いソフトウェアやマイナーなソフトウェアでは、問題が発生する可能性が高くなります。
まとめ
部首漢字は、一見すると同じ文字に見えても、コンピュータの中では異なる文字として扱われるため、些細な問題のように思えますが、大きなトラブルに繋がる可能性があります。
ビジネス文書を作成する際はもとより、印刷物の原稿として用意する際には注意が必要です。
この記事が、読者の皆様の文書作成に少しでもお役に立てれば幸いです。
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