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印刷豆知識

印刷工程、プリプレスについてご紹介します!

kaneko
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印刷の依頼を検討している方の中には、印刷工程について詳しく知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、印刷工程の中でもプリプレスについてご紹介します。
また、プリプレスの基礎知識についてもご紹介します。

目 次

プリプレスとは?

プリプレスは「印刷までの工程」を指し、その名称は「pre-」が「…以前の」を、そして「press」が「印刷」を示しています。
広義では、印刷に入るまでの企画から編集・デザイン・刷版までですが、多くの場合、印刷会社に入稿されたデータがチェックを経て面付けされ、刷版が出力されるまでの工程を指します。

ちなみにポストプレスは「印刷のあとの工程」であり、「post-」が「後の」という意味です。
ここでは、印刷後の加工工程が含まれます。
印刷物の仕様に応じて、断裁、折り加工、型抜き、表面のコーティングなどが行われ、印刷物に付加価値が付けられます。

プリプレスの基礎知識

プリフライト

入稿されるデータは、デザイナーやオペレーターといったプロから素人の方が作ったものまで様々であるため、印刷できるデータか確認する必要があります。

これには人の目が欠かせませんが、最近ではこれを自動で処理するシステムや補助するソフトが出てきています。 この工程では、印刷トラブルの要因、例えば「低解像度画像」「フォントが埋め込まれていない」「細すぎる罫線」などを検出し対応します。
不具合箇所を後工程に流さないための重要なプロセスです。

面付け

印刷後に製本を行う際、適切な面付け設計が非常に重要です。

冊子や本のデータを印刷する場合、1ページごとに印刷するのではなく、大きな紙にページを配置して印刷し、それを折りたたんで製本します。
そのため、印刷用紙には適切なページ順や配置が必要です。

印刷後の断裁や折りたたみの順序、方向によって正確なページ順と向きが確定します。

刷版

刷版では、面付けされたデータを版上に描画して出力します。

その描画処理を行うのがRIP(Raster Image Processor)で、「網点」と呼ばれる高解像度のスクリーンに変換します。

このスクリーンを実際の版に焼き付ける装置がCTP(Computer To Plate)です。
オフセット印刷では主にこのCTPで作成された版で印刷します。

まとめ

プリプレスは「印刷までの工程」を指し、具体的には、印刷物の企画や編集、デザインの制作から、印刷に利用される版を出力する作業までが含まれます。
面付けまではデータ上での作業のため、それほどコストのかかる中間生成物は発生しません。

しかし、これ以後でミスが発覚すると、ムダな版の出力・印刷し直し・後加工の不具合、最悪の場合には不良品のまま仕上がってしまうことになります。
プリプレス、特にプリフライトのプロセスは後の進行を大きく左右するとても重要なものなのです。

本記事が印刷工程について理解を深める参考になれば幸いです。

 

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