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本紙校正の意味とは?特徴を解説します!

kaneko
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巷では、オフセット印刷やオンデマンド印刷など、様々な印刷方法が見受けられます。
イベントで配布する予定のカタログやパンフレット、催促物を印刷したくても、どの方法が適しているのか分からない方が一定数いらっしゃるのではないでしょうか。

せっかく校正を行うのならば、色の再現度を高める+コストを安く抑える、の両方を実現してみたいですよね。
そこで今回は、本紙校正の定義を紹介したあと、起こりうる問題点について解説します。

本紙校正ってなに?

本番の仕上がりを再現できる本紙校正

本紙校正とはつまり、「本番と同じ用紙にプリントした校正」のことを指します。
本番と同じ用紙・インキ・印刷紙を使用する本機校正よりも、コストを安く抑えられますが、色調の再現性には劣ります。

さらに、インクジェット・プリンターで校正紙を印刷する簡易校正よりも、本番の仕上がりを再現できます。
上記のことを踏まえると、本紙校正は、「用紙の厚さや質感を含めて確認したい方」、「本機校正で予約が取れない方」、「色調の再現性を高めつつ、コストも抑えたい方」におすすめです。

しかし、印刷会社によって本紙校正の仕方が異なり、オンデマンド印刷機で印刷する場合・オフセット印刷機で印刷する場合・平台校正機で印刷する場合などに分けられます。
したがって、本紙校正を印刷会社に依頼する場合はあらかじめ、どの印刷方法で行うのか確認することをおすすめします。

本紙校正の問題点を紹介します

高速で紙が印刷機の中を流れる本番の印刷機とは異なり、平台印刷機では、印刷胴(印刷機の部品で、印刷圧力を加えるための胴)がゆっくりと動き、印刷をしていきます。

ここでは、平台校正機で本紙校正を行うときに起こりうる4つの問題点について紹介します。

平台校正機で印刷する場合に生じる4つの問題点

  1. 通常よりも時間をかけて印刷が行われるため、本刷りよりもインクが盛れて濃く印刷される可能性がある。
  2. 色校正をする際に「濃く印刷」と設定すると、本刷りでは再現できないような濃い色で色校正が出てくる。
  3. 校正機の色調が安定しないため、初校と再校で色が違うように見えるケースも見受けられる。
  4. 本機と比較すると、ゴミやピンホール等も入りやすくなっている。

まとめ

本紙校正とは、「本番と同じ用紙に印刷した校正全体」のことを指し、本機校正と比べて再現性には劣りますが、コストを安く抑えられます。
さらに、簡易校正よりも本番の仕上がりを再現できます。

また、平台印刷機で本紙校正を行う問題点として、「本刷りよりも、インクが濃く印刷される恐れがある」、「色校正の設定を失敗すると、本刷りでは再現できないような濃い色ででてくる」、「初校と再校で色が異なるように見える場合もある」、「ゴミやピンボール等が印刷機に入りやすくなっている」が挙げられます。

以上のことを念頭に、本紙校正で本番の仕上がりを再現するべきか否かを検討してみてはいかがでしょうか。


 

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