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DICカラーとは何か?メリットやデメリットも紹介します!

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印刷物の色を表現する際に、広く用いられている「CMYKカラー」。

CMYKカラーは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色で構成されており、経済的で速乾性にも優れているといった利点を持ち合わせています。

一方で、DICカラーはどうでしょうか。

そこで今回は、DICカラーについて、メリットとデメリットも明らかにしながら解説します。
本内容が、印刷物カラーの表現方法を決めるための参考材料になれば嬉しいです。

目 次

DICカラーとは?

DICカラーとは、DIC株式会社が製造しているインキのことを指し、日本の印刷業界において主要な特色インキとして知られています。一般に常用されているプロセスカラー(CMYKインキ)では出せないような色を表現できます。

また、CMYKの印刷方法では4つのインクを順に重ねていくのに対し、DICは指定された色に合わせて先に調合したインク1色だけで表現します。

したがって、プロセスカラーでは表現不可能な金・銀・蛍光色を表現でき、印刷機による色ブレも生じにくくなります。

特色の色見本帳である「DICカラーガイド」には2000種類以上の色があり、一般的な特色に加え、日本やフランスの伝統色といった特徴的な色も掲載されています。
特色を指定する際は、その見本帳やカラーチップを添え、その「DICナンバー」を指定します。

DICカラーのメリットとデメリットを紹介!

以下のメリットとデメリットを参考にし、DICカラーを印刷に用いるか検討してみてください。

DICカラーのメリット

  1. 色の再現性が高い

    DICカラーのような特色インキを用いる印刷は、基本的に既に調合されたインキを用いるため、再現性の高い仕上がりになります。

  2. 薄い色も鮮明に再現できる

    プロセスカラーで再現するとぼやけやすい、薄い色を表現する場合でも、DICカラーで再現すると鮮明できれいな仕上がりになります。

  3. 金、銀、蛍光色などの色も印刷できる

    プロセスカラーでは表現不可能な金、銀、蛍光色などの色も再現可能です。

  4. DICカラーガイドで色を確認できるため、認識を共有しやすい

DICカラーのデメリット

  • 高価になりやすい

    1色につき1版が必要なため、DICカラーが多くなるとCMYKカラーよりも高く値段がつきやすくなります。

まとめ

DICカラーは、日本の印刷業界では特色カラーとして有名で、CMYKカラーでは再現不可能な灰色やパステルカラーといった薄い色や金色、銀色、蛍光色などを表現できます。

また、DICカラーガイドを用いれば種類もチェックでき、再現性も高いです。

しかし、使用するカラーの種類が多くなるほど、CMYKカラーよりもコストが高くなるので留意しておきましょう。

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