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本機校正と簡易校正の違いとは?選ぶ際の押さえておきたいポイントも紹介!

kaneko
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「本機校正」と「簡易校正」は、印刷物を試し刷りする方法としてよく知られています。
しかし、どちらの方法で色校正を行うべきか迷われる方は少なくありません。

そこで今回は、本機校正と簡易校正の違いについてメリットとデメリットを交えながら紹介し、迷った際に参考にするべきチェック項目について紹介します。

目 次

本機校正と簡易校正の違いとは?

簡易校正のメリットとデメリット

プルーフとも呼ばれる簡易校正とは、インクジェットやレーザープリンターなどの出力機により、本番の用紙ではなく専用の紙や色材で行う校正のことを指します。
カラーマッチングと呼ばれる技術を用いることで色の再現性を調整します。

メリット

  • 本機校正と比較して、安くコストが抑えられる

デメリット

  • 本番用の用紙を使用しないため、実際の仕上がりとは印象が異なる
  • 本番とインクや出力形式が異なるので、用紙の風合いや凹凸、インクの受理性を再現できない

本機校正のメリットとデメリット

本機校正とは、本番の印刷機、インク、紙を使用して、実際と同じ条件で行う校正のことです。
この方法は、広告や美術作品など、同品質での色やデザインを確認するようなときに使用されます。

メリット

  • 簡易校正と比較して、再現性が高く、完成版をイメージしやすい

デメリット

  • 色が安定するまでに最低数百枚の印刷を行わなくてはならないため、コストがかかる
  • 印刷機を稼働させなくてはならず、校正の日程も確保する必要があるため、納期が長期化する

本機校正と簡易校正のどちらにするべきか迷ったらどうする?

なかには、本機校正で完成バージョンのイメージを掴みたいけれども、コストを安く抑えたいから簡易校正でもいいかなと悩まれている方がいらっしゃるでしょう。
もし悩まれているのならば、以下に挙げた点に該当するか検討してみてください。

  • コーポレートカラーやブランドイメージカラーの色ブレが起こらないようにしたい
  • 広告宣伝用写真に使用するため、色の仕上がりは確認しておきたい
  • タレントやモデルを起用しており、肌の仕上がりを確認する必要がある
  • 紙の質感も含めてチェックが必要である
  • 特殊加工の仕上がりを確認したい

上記のうち、1つでも要望するものがあれば本機校正が最適かもしれません。

まとめ

簡易校正は、専用の紙・色材を使用する校正のことであり、コストを安く抑えられます。
しかし用紙の風合いや凹凸の再現が難しく、実際の仕上りとは印象が異なる場合があります。

本機校正は、本印刷機と同じ条件で行う校正のため、色の再現性が高くなります。
ただ、コストが高くなりやすく納期が長期化する可能性があるので、この点に留意しましょう。

もしどちらにするか迷われているのでしたら、先ほど明記したチェック項目を参考材料にし、どちらの方法が最適かをご検討ください。

 

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