最近、世界中から注目が集まっているSDGs。
世界全体で持続可能な社会を形成していくために、企業には営利活動に加えて、環境対策にも力を入れることが求められています。
そこで、広告活動をされている場合は、環境に優しいインキを利用してみてはいかがでしょうか。
今回は、環境に優しいと言われているベジタブルインキとバイオマスインキの違いについて解説します。

ベジタブルインキとバイオマスインキの違い

まずは、「ベジタブルインキ」と「バイオマスインキ」の特徴についてご紹介した後に、それらの違いについて解説します。

最初に、「ベジタブルインキ」の特徴をご紹介します。
亜麻仁油、ヤシ油、パーム油等植物由来の油など、再生産が可能な植物由来の油を原料にしたインキのことを、ベジタブルインキと呼びます。

次に、「バイオマスインキ」の特徴をご紹介します。
こちらのインキは、綿、パルプ、米ぬか、植物油など、生物由来の資源から抽出した成分を原料にしたインキのことを指します。

ベジタブルインキとバイオマスインキに含まれている成分にはどのような違いがあるのでしょうか。
結論から申しあげますと、ベジタブルインキとバイオマスインキに含まれる植物油量に大きな違いはありません。

ただ、印刷方式によって使用されているインキは異なります。
ベジタブルインキはオフセット印刷機で使用され、バイオマスインキはグラビア印刷機で使用されます。
つまり、ベジタブルインキとバイオマスインキには、印刷機による違いはあるものの、環境への優しさという観点からは、そこまで大きな違いはありません。

バイオマスインキを利用するメリット

石油資源を節約できる

バイオマスインキを利用することで、石油資源を節約でき、結果的にカーボンニュートラルに貢献できます。
現在では、石油資源が多く使用され、二酸化炭素の過度な排出が問題となっていますが、植物が原料であるバイオマスインキを使用することで、その問題を改善できます。

環境に配慮していることを証明できる

基準を満たすと、日本有機資源協会認定のバイオマスマークを商品に付けることができます。
そのマークを付けることで、環境に配慮した活動をしていることを証明できるでしょう。

まとめ

今回は、ベジタブルインキとバイオマスインキの違いについて解説しました。
いずれも環境への優しさという観点からは大きな違いはないものの、利用する印刷方式に違いがあります。
それらのインキを利用するメリットは大きいので、ぜひ利用することを検討してみてはいかがでしょうか。