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グレーバランスとは何かについて解説します!

kaneko
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写真を撮影した後でその写真を見返した時に、実際よりも青や赤や黄色っぽく見えることはないでしょうか。

それは、写真上で「色かぶり」と呼ばれる現象が起きているのかもしれません。
そのような現象を改善するためには、「グレーバランス」という概念を押さえておくことが大切です。

今回は、グレーバランスとは何かについて解説します。

グレーバランスとは

画像を補正する際によく使われる言葉の一つに「グレーバランス」というものがあります。
そもそもグレーバランスとは何でしょうか?
「グレーバランス」とは、白色の部分を白く、グレーの部分をグレーに、黒い部分を黒くすることです。
写真を撮影する時などの環境・条件により意図しない色味になってしまったものを補正する措置です。

前提として、印刷物では、「シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック」の4色を組み合わせることで全ての色を表現しています。
また、パソコンやテレビでは、「赤・緑・青」を組み合わせることで全ての色を表現しています。
無彩色グレーを得るためには、上記の色材の割合を変えて色調補正が必要です。

目指すべきはニュートラルグレー

色調補正をする際は、「ニュートラルグレー」を目標にすると良いでしょう。
ニュートラルグレーとは、色のバランスが取れたグレーのことを指します。

例えば、ある赤い車が写った写真の色調補正をする場面を仮定しましょう。
赤い車を撮影してみると、写真に写っている赤色に少し青みが加わっているように見える場合や、見た目通りの赤色を収められている場合があります。

前者の場合は、「トーンカーブ」を使用して、ニュートラルグレーを目指すことがおすすめです。
トーンカーブとは、写真やイラスト等のビットマップ画像の調子を調整する機能です。
カーブの形により、明るさ・コントラスト・カラーバランスを調整することができます。

トーンカーブを使用する際に、「シアン・イエロー・マゼンタ・ブラック」の割合と、「赤・緑・青」の割合を数値で俯瞰できます。
そこで、一番明るい部分や暗い部分の数値を少し変更するだけでも、画像の印象は大きく変わります。

トーンカーブをいじる中で、各色の数値はほぼ同量に合わせることで、ニュートラルグレーに近づきます。
しかし実際には、インキの特性を考慮しシアンを5〜10%程度多めに入れるとちょうど良いと言われています。

まとめ

今回は、グレーバランスとは何かについて解説しました。
グレーバランスを整える際は、ニュートラルグレーを目指すことがおすすめです。
グレーバランスの色調補正をする際は、トーンカーブを使用して色の組み合わせを数値で俯瞰して調整してみてください。

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。


 

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