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印刷豆知識

印刷における部数と枚数の違いとは?

kaneko
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「部数」と「枚数」の違いを把握していないと、コミュニケーションに齟齬が生まれる可能性があります。
また「部数」と「枚数」は、使われる頻度が高い言葉であるため、必ず意味の違いを押さえておきたいものです。
今回は、印刷における部数と枚数の違いについて解説します。

印刷における枚数と部数とは?

印刷における枚数と部数の違いを把握するために「枚数」と「部数」の定義の違いについて解説します。

「枚数」は基本的に薄くて平たいものの単位を意味します。
例えば、紙やお皿を数える際には「枚」という単位が使用されますが、これは紙やお皿は立体的なものではなく薄くて平たいものだからです。

一方で、「部数」は出版物や印刷したものの数を意味します。
区分けされたひとまとまりを数える際に使用されます。
そのため、紙1枚を数える際は「枚」という単位を使用しますが、本を数える際は「部」という単位を使用します。

2つの違いとは?

印刷における「枚数」と「部数」の違いについて解説します。
前段のとおり、紙のように薄くて平たいものの数量は「枚数」、契約書のようにまとまった内容で製作された印刷物の数量は「部数」を使用して使い分けされます。

ただ、ここでの注意点として、たとえ契約書が1枚で構成されている場合でも、契約書は「まとまった内容を有した印刷物」であるため、1枚ではなくて1部と数えます。

また、近年ではデジタル化が進んでいることが背景にあり、電子契約書が使用される場面が増えましたが、電子契約書も紙面の契約書と同様に「部」を使用して数えます。

さて、ここからは「枚数」と「部数」の違いに加えて、「通数」についても解説します。
通数は、手紙や戸籍抄本・届出を数える際に使われる数え方です。
つまり、要素として「手紙」の役割を持つものに対して「通数」という単位が使用されます。

「枚数」「部数」「通数」には、細かいニュアンスの違いがありますが、それらを使い分けるためには、数えたいものの対象が「平たいのか」「まとまった内容を有したものなのか」「手紙としての要素を有しているか」という視点を持つことが必要です。

まとめ

今回は、印刷における部数と枚数の違いについてご紹介しました。

枚数は平たくて薄いものを考える際に、部数はまとまった内容を有した製作物を考える際に使用されます。
また、似た言葉に通数という単位もありますが、通数は手紙としての要素を持つものを数える際に使われます。
これらの単位を使い分けるために、数える対象の薄さや内容、役割を把握しておくことが必要です。


 

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