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印刷豆知識

Japan Color 2001 Coated Japanと2011 の違い

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皆さんは「Japan Color 2001 Coated」と「Japan Color 2011 Coated」という、印刷カラー標準プロファイルの違いをご存知でしょうか。

後者の方が新しいバージョンであり、より高品質なものにアップデートされています。

そこで今回は、2001と2011の違いについて主に解説します。
ぜひ最後までご覧ください。

目 次

Japan Color 2001 Coated とJapan Color 2011 Coatedの違いとは

Japan Color 2001 Coatedはフィルムでの出力を前提としたひと世代前のもので、2011のバージョンはCTPでの出力を前提としたものです。
しかし、依然としてよく用いられているのは前者の2001のバージョンです。

以下では、これらの違いを見ていきましょう。

まずは色味についてです。

当然ですが、同じ画像であっても2001と2011ではCMYK値が変わります。
そのため、2011に未対応の印刷会社に2011で変換したデータを持ち込んでも色は合いません。
データ入稿の際は、印刷会社の対応状況をきちんと確かめる必要があります。

ただ、2011の方がより優れたプロファイルなので、今後の動向を注視していきましょう。

続いてシャドウ部分についてです。

2001ではシャドウ部の色味に不自然さがあり、特に目立つのが紫色のグラデーションの暗い部分でした。しかし2011では墨と他の色の配分が大きく変わったためより自然な色味となり、欠点が解消されています。

CMYKのプロファイル変換ついて

RGB画像をCMYKへプロファイル変換する目的は、印刷する際に現在のRGB画像をCMYK形式で再現するためです。そのため、CMYKへのプロファイル変換では印刷条件を示したプロファイルを使用しなければなりません。

基本的には、印刷を依頼している印刷所からプロファイルに関する具体的な指示があれば、そのプロファイルを使用しましょう。

印刷条件が不明な場合には「Japan Color 2001 Coated」を使用するのが無難です。

まとめ

「Japan Color 2001 Coated」と「Japan Color 2011 Coated」には、色味やシャドウ部分に違いがありました。

弊社ではRGBデータでの入稿の場合、こちらでCMYKデータに変換させていただきます。
ただ、想定していた色と異なる色になる場合がありますので、あらかじめCMYKデータに変換することを推奨しております。

本記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

 

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