HOME > ブログ > 印刷に欠かせない天地とは?注意点もご紹介します!
印刷豆知識

印刷に欠かせない天地とは?注意点もご紹介します!

kaneko
ブログ
印刷には様々な専門用語がありますが、その中で「天地」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
意味を理解せずに印刷の工程を進めると、完成品がイメージと全く違ったということにもなりかねません。
そこで今回は、印刷において重要な役割を果たす天地について解説します。
ぜひこの記事をお役立てください。

天地とは

天地とは、印刷物の上下を区別するもので、印刷データを作成する際にも上下の区別で用いられます。

印刷物には、例えば表が縦で裏が横というようなレイアウトの場合があり、この表裏をどう合わせるかの判断が難しい場合があります。
そのような場合で上下を明確にしておくために、上部を「天」、下部を「地」と指定します。

しかし、「上下」ではなく「天地」という言葉を使うのはなぜなのかと疑問に思う方もいると思います。
「天地」という言葉が使われる理由にはいくつか説がありますが、「上下」だと漢字の形が似ているため、誤認が起きやすいとも言われます。
そこで、漢字の形が全く異なる「天地」が使われるようになったというものです。

デザインの例と注意点について

1つ目の例は、「両面縦型のデザインにおいて作成されたデータが縦型の場合」です。

この場合、表裏の天同士が合うようにするとイメージ通りに印刷できるでしょう。

一方、「両面縦型のデザインだが作成されたデータが横型の場合」は注意が必要です。
両面印刷機の場合、データの上部を天として用紙が返されるので、縦型のデザインにおいてデータを横向きに作成してしまうと、表裏でデザインの天地が逆になる恐れがあります。
表裏の返し方向(たてレイアウトで表が左頭・裏が右頭)
2つ目の例は、「両面横型のデザインでデータも横型に作成されている場合」です。

この場合は、特に注意は必要ないかと思います。

注意したいのが、「両面横型のデザインで作成されたデータが縦型の場合」です。
この場合も、表裏で天地が逆になってしまう可能性があります。
表裏の返し方向(横レイアウトで表が左頭・裏が右頭)
また、「両面のデザイン・データに縦型と横型が混在している場合」も注意が必要です。
表裏の返し方向(縦・横レイアウトの混在)
この場合、特に指示長ければ「一般的な表裏と天地の関係」に基づいて印刷を行います。
そのため、イメージ通りに印刷されない場合があります。

この記事の図では便宜上、天地を明記していますが、もしこの記載がなければ表裏関係がわかりづらいです。
表裏で縦・横が混在している時は表裏関係の指示がとても重要です。

まとめ

今回は、デザインの例と注意点について詳しく解説しました。
この記事を読んで、天地について理解を深めていただければ幸いです。
弊社では各種印刷をはじめ、データ出力、電子カタログ作成などのサービスを提供しております。
サービスに関するご相談がありましたら、気軽にお問い合わせください。


 

お問い合わせはコチラから

関連記事