HOME > ブログ > DTP初心者の方必見!トンボに関する基礎知識をご紹介します!
印刷豆知識

DTP初心者の方必見!トンボに関する基礎知識をご紹介します!

kaneko
ブログ
「DTP初心者なので、知識をつけたい」このようにお考えの方は多いですよね。
そこで今回は、日本式のトンボの種類や知っておいていただきたい用語について解説します。
ぜひ参考してください。

日本式トンボにはどのような種類があるのか?

トンボの名称は、昆虫のトンボに似た形状からそう呼ばれるようになったようです。
(他に野球でグラウンドを均す用具も似ているのでトンボ呼ばれてますね)
また、トンボはトリムマークとの別名もあります。

トンボとは一体どのようなものなのでしょうか。ここでは日本式トンボの種類について見ていきましょう。
日本式トンボは4つの種類に分けられます。

  • コーナートンボ(内トンボ)
  • コーナートンボ(外トンボ)
  • センタートンボ
  • 折りトンボ
トンボ各種の図示
以上の4つのトンボが日本式トンボの種類です。
1つずつ解説していきます。

1つ目は、コーナートンボ(内トンボ)です。
四隅に使うトンボは内と外に分けられます。
そして、その中でも特に内トンボと言われるものは印刷物の仕上がりサイズを示すのに使用されます。
二重線が交差している部分が仕上りの角になります。

この内トンボは、断裁をする時のサイズなので「裁ちトンボ」とも言います。
また「仕上がりトンボ」と言うこともあります。

2つ目は、コーナートンボ(外トンボ)です。
印刷された用紙は、トンボを基準として断裁されます。
しかし、印刷や用紙の伸縮などが原因で断裁がずれてしまうことがあります。
また、用紙を重ねて切るときに微妙にずれたり刃先がずれてしまったりすることもあります。

そのように断裁がずれてしまっても大丈夫なように、一回り仕上がりよりも大きい位置にもトンボを入れておくのが外トンボです。基本的に3mmの幅を取ります。

3つ目は、センタートンボです。
これは、仕上がり外側の天地や左右中央に印刷されるトンボです。
一般的には、カタログなどのページを入れる際に、位置がずれないようにするために使用されます。

4つ目は、折りトンボです。
その名の通り、折り加工・筋入れ加工をしたいところに入れるトンボです。
後で印刷物に折り目をつける際には、この折りトンボが目安になります。

ところで、トンボには製版で出力されたCMYK各版の位置を印刷機で合わせる役割もあります。
そのため、すべての版にトンボが必要です。

トンボの線の塗りにCMYK各色100%を指定するのもいいですが、
基本的にスウォッチパレットにある「レジストレーション」を使用します。
スウォッチパレットのレジストレーション
AdobeアプリケーションからPDF保存する際に設定するトンボは、レジストレーションで書き出されます。

塗り足しと文字切れについて

ここでは、DTP初心者の方に知っていただきたい2つのワードをご紹介します。

塗り足し

これは、仕上がりのサイズよりも少し外にある最終的には切り落とされる部分のことです。
もしも縁なしの状態で印刷したい場合には、この塗り足しを設ける必要があります。

文字切れ

文字や塗り足しまで広げないオブジェクトの場合、仕上り線に近いと断裁で欠けてしまう場合があります。
またレイアウト的にも美しくありません。
基本的に、仕上り線よりも3mm以上内側に配置するようにしてください。

まとめ

今回は、DTP初心者の方に向けてトンボの種類や用語について解説しました。
参考になることがありましたら幸いです。


 

お問い合わせはコチラから

関連記事