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印刷豆知識

印刷用紙の種類

honsawa
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前回、約30年前に発行した社内報が倉庫から出てきた話を書きましたが、今回はその中に書かれていたその当時、印刷営業が知っておきたい印刷用紙の知識についてご紹介します。

一口に紙と言っても種類は多く、印刷用紙を選ぶのも大変です。紙見本を取り寄せたり、印刷適性に合った用紙を発注しなければなりません。実際に発注するにあたっては①種類(銘柄)、②サイズ、③紙の目、④厚さ・重さ、⑤枚数を指定します。

この中から今回は①種類(銘柄)についてご紹介します。


 ①種類(銘柄)


【塗工紙(コーテッドペーパー)】

<アート紙>

上・中質紙をベースに1㎡あたり片面20g程度、コーティングをした紙、両面アート、片面アート、つや消(マット)などがある。
カタログや美術書に使われる。

<コート紙>

コーティング量がアート紙の半分程度、光沢や平滑度がアート紙より落ちる。
表紙、カタログなどに使われる。

<キャストコート>

アート紙より強い光沢をつけた紙で、印刷後にツヤ出し加工をする必要がない。
ミラーコート、クロームカラー。


【非塗工紙(アンコーテッドペーパー)】

<上質紙>

ケミカルパルプ100%使った紙
青箱等、A(JIS規格)

<中質紙>

ケミカルパルプ70%以上使った紙。
雑誌等、B(JIS規格)


一口メモ

一般的な印刷に使われる用紙は、木材パルプが原料。原木のままのGP(グランド・パルプ)と原木のチップを化学処理して不純物を除いたCP(ケミカル・パルプ)を混ぜ合わせす。次に松ヤニや澱粉などの填料を加えて滑らかにすると共に、インクが紙のウラ側へ通らないようにします。紙はクレーや糊料を塗工したコーテッドペーパー(塗工紙)と、そうでないアンコーテッドペーパー(非塗工紙)に大別されます。

 と、いうような印刷用紙の説明が書かれていますが、2016年の現在では、資源と環境の問題などから、原料に古紙パルプを配合して作った再生紙の使用が増えています。

印刷技術だけでなく、資材についても時代の変化で様変わりしていますね。


 
 
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