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印刷豆知識

印刷用のPDFにAcrobatの注釈機能を利用してはいけない理由

kaneko
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PDFが印刷用のデータとして入稿されるのが当たり前となりました。

PDFの作成・修正は多様であるため「お、その手で来たか」というようなものもあります。

Acrobatの「注釈」機能もその一つです。
(最新バージョンで「注釈」は「コメント」に名称変更されています)

この記事では、印刷用のPDFにAcrobatの注釈機能を利用してはいけない理由について解説します。

目 次

PDFにおいてAcrobatの注釈機能は印刷に向かない理由

顧客から入稿されたPDFは印刷用に最適化されているため、印刷会社ではその後の工程上必要とされる限定的な修正以外の修正は基本的に行いません。

その場合には、元のアプリケーションに戻っての修正が必要です

ところが、ドキュメント上にオブジェクトを配置できる「注釈」という機能を「修正ツール」としてAcrobatで修正してしまう方が希にいらっしゃいます。

そもそもこの「注釈」とはどのような時に使うものなのでしょうか?

主な用途は「校正」です。

注釈にはいくつかの種類があります。

テキストコメント、マーカーによるハイライト、下線や取り消し線など、これらを文中に付加し、さらにこれを複数人で共有して追記することができます。

つまり、これらは校正のために付加する中途情報なので、最終的に印刷をするためのデータ作成に用いる機能ではないのです。

ただ、校正の段階では、紙にプリントして確認するということもあるでしょう。
そのため、プリンター出力では注釈を含めた文面での出力が可能となってます。

ここが勘違いされてしまうところではないでしょうか。

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事例紹介

印刷に適したPDFとは?

PDFを印刷会社へ下版する際には、PDF/X1aやPDF/X4という規格で書き出すのが一般的です。
そして、この規格は「注釈を含めない」という取り決めになっています。

このことからも分かるように「注釈」は印刷するためのデータには使用してはいけないのです。
もしくは、印刷下版用のPDFでは除外されるということを認識してご利用ください。

ちなみに、注釈を含むPDFをPDF/X1aやPDF/X4の規格準拠で保存し直すと、注釈のオブジェクトはドキュメントの領域外に除外(移動)されます。

まとめ

そもそも注釈とは文書校正の機能であり、印刷下版用PDFの規格であるPDF/X1aやPDF/X4でもこれを許容していません。

PDFは基本的に受け渡しするためのものとして利用し、修正や追加が必要な際は元のアプリケーションで行うようにしましょう。


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