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印刷豆知識

コールドフォイルとは何かについて解説します

kaneko
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「コールドフォイル」という言葉を聞いたことがありますか。
コールドフォイルとは、従来の箔押し加工とは違う利点を有した加工方法です。

「人の記憶に残るようなデザインを印刷物で表現したい」
「繊細なデザインを印刷物で表現したい」
上記のように考えられている方は是非この記事をご一読ください。
今回は、コールドフォイルについて解説します。

コールドフォイルとは

コールドフォイルとは、印刷設備を使用して、箔を転写する技術を指します。
コールドフォイルと似た印刷方法に箔押し印刷があります。
箔押し印刷とは、金型を用いて、紙面に熱と圧力を加え、箔を転写させる加工方法を指します。

一方、コールドフォイルとは、オフセット用のPS版や樹脂版を使用した加工方法です。
また、熱を使用せずに、糊を使用することも箔押し印刷との大きな違いです。

コールドフォイルの特徴について

コールドフォイルの特徴を以下で2つご紹介します。

1つ目の特徴は、「凹みが生じないこと」です。
例えば、箔押し印刷を利用して、箔を転写する場合、熱と圧力の影響で、紙面上に多少なりとも凹みが生じてしまいます。
当然ながら、それは立体感を生み出せるという箔押し印刷の利点の一つではあります。

ただ、凹みを生みたくない場合は、箔押し印刷ではなくコールドフォイルを利用すべきです。
また、コールドフォイルは、糊を使用する転写方法であるため、凹みが生じないことに加えて箔押し印刷よりも工程が少ないため作業効率も非常に良いことを押さえておきましょう。

2つ目の特徴は、箔の上にでもカラー印刷が可能であることです。
コールドフォイルは、箔押し印刷のように型を利用する必要がないため、細い線や繊細な模様を表現できます。
そのため、コールドフォイルは従来の箔押し印刷よりも繊細なデザインを表現することに優れています。

コールドフォイルの特徴を活かした事例について

コールドフォイルの特徴を活かした事例として、商品パッケージの印刷や書籍のカバー、商品カードやチケットなどが挙げられます。
コールドフォイルで実現できる繊細なデザインを利用することで、周りのデザインとの差別化を図れます。
そのため、プレミアム商品や商材にもコールドフォイルが使用されるケースが多いです。

箔押し印刷とのコスト比較

箔押しは大ロットに比べると若干割高にはなりますが少ロットであってもコールドフォイルと比べるとコストは安いと思います。
逆にコールドフォイルはある程度のロットを刷らないとコストが割高になってしまいます。

まとめ

今回は、コールドフォイルとは何かについて解説しました。
コールドフォイルとは、従来の箔押し印刷とは異なり、糊を利用して箔を転写させる加工方法です。
紙面に凹みが生じないことや、繊細なデザインを表現できることが大きな特徴です。
周りのデザインとの差別化を図りたい方にはおすすめできる加工方法です。


 

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