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印刷豆知識

CTPとは?オフセット印刷とは?それぞれについて解説します

kaneko
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印刷を依頼する際に、CTPやオフセット印刷といった言葉を耳にすることがあると思います。
いろんな印刷方式がありますが、いま私たちが手にする印刷物のほとんどがこれらによって作られています。
印刷をご検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

目 次


CTPとは?オフセット印刷とは?

まず、CTPは製版方式、オフセットは印刷方式を指します。
CTPは印刷機ではなく、印刷機に付ける刷版の種類なのです。

CTPは、Computer To Plateの略で、プレートセッターと呼ばれる機械により印刷用データからダイレクトに刷版を作成する方法です。CTPが登場する以前は印刷データから一度フィルムを出力し、それを刷版に焼き付けるのが一連の工程でした。(CTF:Computer To Film)

CTPではそのフィルム出力が省略され、データを直接刷版に焼き付けられるようになりました。
フィルムを刷版に焼き付けるCTFの場合、網点が変形・縮小してしまうため、印刷の品質が落ちてしまいます。

CTPではこの工程がないため、高い精度で版作成ができます。

そして、オフセット印刷は刷版を使用した印刷方式です。

刷版を用いるCTP・CTFは共にオフセット印刷の製版方式です。
現在はCTPによるオフセット印刷が主流になっています。


CTPについて

ここからは、CTPのメリットを3つ解説します。

1つ目に、製版の時間が短くなり、コストを抑えられることです。
CTPでは従来行われていたフィルム出力をなくしています。
これにより、製版の時間が短縮され、コストを削減できます。

2つ目に、刷版の品質の安定や品質がさらに高くなることです。
従来行われていたフィルム出力の工程をなくしているため、従来の工程で起こるドットロスを防ぎ、高品質の刷版を作れます。
また、焼き付ける際の精度も向上していることによって、さらに高い品質の刷版を作れます。

3つ目に、環境への負荷の削減です。
従来フィルムそのものやフィルム出力に必要だった現像液等が必要なくなったことで、環境に優しい方法で印刷できます。


まとめ

CTPのメリットは、製版時間の縮小とコストを抑えられることです。
従来工程にあった「フィルムを刷版に焼き付ける」という工程を省略することにより、製版の時間を短くし、コストを減らします。

また、環境に優しいこともメリットの1つです。
従来ではフィルムやそれに付随する処理液等が使われていましたが、CTPでは不要となり環境負荷の削減にもつながります。

この記事が皆様のご理解に役立てれば幸いです。


 

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