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印刷豆知識

オフセット印刷で起こりうるトラブルを原因や対策と共にご紹介します!

kaneko
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オフセット印刷を利用されている方でメンテナンス方法にお困りの方も多いのではないでしょうか。
オフセット印刷に起こるトラブルを知っておくことで、スムーズに対応できます。
そこで今回は、オフセット印刷で起こるトラブルと対策について紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

オフセット印刷で起こるトラブルをご紹介!

オフセット印刷機に起こるトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは印刷トラブルの原因や対策も合わせて5つに分けて説明します。

1つ目ヒッキーです。
ベタ部にドーナツ状の白点が確認できる状態を指します。
原因として、インキのかすやゴミが版面やブランケットに付着して、ゴミ周辺が密着せずインキが転写されないことが考えられます。
対策は、ローラー端にたまったインキの清掃やフィーダーに積む前の紙の断面の清掃、空通しをしてからの紙粉の除去、静電気の除去などが有効でしょう

2つ目逆トラです。
逆トラッピングの略で、Yの色味が濁る状態を指します。
原因として、先刷のインキが後刷のYインキに取られてしまいインキ壺まで上がってしまうことが考えられます。
対策は、Yインキのタック(粘り)を下げたり、湿し水を抑えたり、印圧を下げたりすると良いでしょう。

3つ目ヒゲです。
印刷咥えから咥え尻方向に、ヒゲ状の筋が出る状態を指します。
原因として、インキがブランケットから離れる時に発生する糸を引く現象が考えられます。
対策は、インキの種類の変更や、印刷機の回転速度を落としたり、湿し水を抑えたりするのが有効でしょう。

4つ目紙剥けです。
用紙表面が剥がれた状態を指します。
表面が弱い紙(強度不足・塗工層の接着力不足など)を使うと発生しやすいと考えられます。
対策として、紙の交換やインキのタックを下げること、インキに紙剥け防止剤を添加したり、印刷機の水温や室温を上げるなどが挙げられます。

5つ目地汚れです。
非画線部にインキが付き汚れてくる状態を指します。
湿し水の供給不足や、製版時の不十分な非画線部の処理などによって起こることが多いです。
対策は、湿し水の供給を適切にしたり、調量ローラーが汚れを清掃したり、インキを硬めにして循環水の湿度を下げたりするのがおすすめです。

まとめ

今回の記事では、オフセット印刷で起こるトラブルと対策について紹介しました。
実際のトラブルが起きた際に原因が分かれば、スムーズに対応できます。
また、トラブルを避けるためにも今回の内容を参考にして役立てていただければ幸いです。


 

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