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印刷豆知識

印刷用紙のサイズ、紙の目、厚さ・重さ、枚数について

honsawa
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少し前に印刷用紙の知識についてご紹介しましたが、
今回はサイズ、紙の目、厚さ・重さ、枚数についてご紹介します。


②サイズ

紙のサイズはJISで決められています。A列本判とB列本判が主流です。他にも46判、菊版などがあります。
仕上がりサイズもJISで決められています。A判を例にとると、基準のサイズがA1(A全)判、その半分がA2(半切)…と続きます。

普通A4やA5判の本はA判、B4やB5判の本はB判の紙に印刷しますが、製本などをやりやすくするためにA判の代わりに菊判、B判の代わりに46判を使うことがあります。ただし現在ではB判はあまり使われずに46判の方が多く使われています。

▼図1 紙の仕上がりサイズ比較と主な用途
図1.png
▼図2 原紙サイズ
図2.png
▼図3 全紙からの紙のとり方
図3.png


③紙の目

紙を抄く時、紙にウラ、表と目ができます。滑らかな方が表、抄き網の跡がついた方がウラです。
両面に印刷した時にインクの艶が違って見えないようにウラと表の差が少ない方が良質です。紙目とは抄き網の上を原料が流れた跡のことです。紙の長い辺に平行して目があるのをタテ目(T目)、短い辺に平行したのをヨコ目(Y目)と言います。

紙は湿度によって僅かに伸縮しますが、目の方向にはあまり影響がありません。目の方向には折ったり曲げたり、破いたりしやすいという性質もあります。

本を作るには、本の上下方向と紙の目を合わせます。逆目の紙を使うと本が開きにくく、のど(本の綴じ目側)や小口(のどと反対側)が波を打って見栄えが悪くなります。


【一口メモ】

長辺を綴じる場合、判型が奇数ならタテ目、偶数ならヨコ目です。

▼図4 紙の目による紙のとり方(横目)
紙 図4.png

▼図5 紙の目による紙のとり方(縦目)
紙 図5.png


④厚さ・重さ

印刷用紙は普通1,000枚単位で取り引されます。1,000枚をまとめて1連と言います。紙の厚さ(重さ)は、キロ連量とかキロで表しますが、これは1連の紙が何㎏あるかを示すものです。

110㎏の紙は1枚110㎏になりますが、紙のサイズ(面積)が違えば比較できません。同程度の紙が欲しい場合には、メートル坪量を合わせます。メートル坪量とは、各サイズの紙1㎡当あたりの重さをgで表したものです。B本判110㎏の紙の厚さに合わせるならA本判73㎏の紙を使います。


⑤枚数

紙の必要枚数の計算は、ポスターなどのペラ物なら ≪ 印刷数 ÷ 全紙からの取り紙 ≫。

(例):B2ポスター10,000枚印刷の場合、B2は全紙から2枚とれるので10,000÷2=5,000枚となり全紙が5連必要です。

雑誌などの頁物は ≪ 印刷部数 × 頁数 ÷(2×全紙からの取り数)≫

(例):B5 160ページの本を1万部印刷する場合、B5は全紙から16枚とれますので、10,000×160÷(2×16)=5,000となり50連必要です。ただし、この数は予備を含んでいません。トラブルや製本時のヤレを見越して予備を準備するのが普通です。印刷台数によっても違います。


 
 
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